『茶と日本人』 佃一輝 世界文化社 2022
「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論
●外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論
●全編に通底するキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴、まさに「異国ぶり」そのものだった。やがて日本人のアイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立。その後再びグローバリズムとしての「文人茶」が登場。
購入はこちらで
『泉屋博古館名品選99』泉屋博古館 (監修, その他) 2022
美を求め、美を還す―
明治大正の名だたる「実業界の数寄者」のなかで、
その品格で一目置かれた住友家15代当主・住友春翠
春翠の美意識と審美眼が選んだ、
美しきものたちが集う泉屋博古館
住友家15代当主・住友春翠は、住友のトップとして多忙な身でありながら、茶の湯や能に親しみ、文人趣味に傾倒する一方で西洋の生活様式を実践しました。そして鉱山業を原点とする住友らしく、中国古代青銅器の世界有数のコレクションをつくりあげた春翠は、つねに自国文化の発展を願い、収集品の公開や芸術家への支援を惜しみなく行いました。本書は春翠を中心とした住友家ゆかりの、国宝2点、重要文化財19点、重要美術品60点を含む約3500件の「泉屋博古館コレクション」から99点を厳選し、由来とともにその魅力を紹介するものです。
購入はこちらで
『数寄の真髄』潮田洋一郎 世界文化社 2021
垂涎の名品道具、自由自在な茶の世界。
当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏が一茶庵・佃一輝宗匠と作り上げる、約束事にとらわれない茶事の数々。
究極の名品道具を、自在に、絶妙に、さり気なく使いこなす、至福の時間を一冊に。
珠玉の茶事9席を収録
重要文化財、重要美術品も含む、愛好家垂涎の名品茶道具を使いこなした一客一亭を収録しました。
通常の茶の湯の規格には合わない空間や器物も楽しむため、ときには煎茶が組み入れられているのも本書の特徴です。
迫力の写真と臨場感
すべての写真は、進行する茶事の現場で新規に撮り下ろしました。床にかかる書画や花、濃茶が練られる茶碗、
道具を賞玩する主客、そしてさまざまな角度から細部に迫った道具など、茶席の臨場感が追体験できます。
一客一亭の数寄談義
空間と器物がととのえられ、そこに亭主と客の交わりがあって、茶という場は成立します。
道具を介して交わされる主客の会話を座談形式でまとめました。思わぬ方向に展開する二人の対話も、茶事の魅力といえましょう。
購入はこちらで