令和3年11月14日
オンライン秋成文会(しゅうせいぶんかい)。
もうすっかり定着してきました。オンラインでの煎茶会(=文会)です。
リアル煎茶文会(茶会)と同じく、掛け軸や道具を見ながら語りあそび、配送させていただいたお茶や煎茶料理も楽しみます。
今回の茶会全体のストーリーは、文人と妓女の恋物語からはじまります。
それも死の直前だった絶世の美女から年上のある文人への純愛話。
そんな華やかなときは、歴史の流れとともに終わっていく。河に舟を浮かべて遊ぶ絵を見ながら、「この舟の華やかな賑わいはどこに向かっていくのだろう」とオンライン上のやりとりで、お客様の方から出てきたのが大変印象的でした。
王朝交代という大変動の時代に生まれた書を見ながら、苦い煎茶を飲み、動乱の時代を噛み締めました。幕末の日本人もこういう人たちの書が好きだったようです。
しかし、最後は、熱烈な恋も世の動乱も、所詮、朽ちゆく秋の木の棘に蟷螂(カマキリ)が立ち向かおうとしているような些細なかとかもしれない、、、との絵を見ながら今日の文会は終わりました。
これで、週末2週に渡るリアル秋成茶会、先週のくぼそう超茶会、そして今日のオンライン秋成茶会、これで今秋全ての茶会が終わりました。