5月2日先の清風茶会に続けて濁風を開催。
引き続き参加者(=客)60名。
連衆:口八丁 法蓮斎 大人
(くちはっちょう ほうれんさいのうし)
摂津爺 羽雀塗荘 仙史
(せつや うじゃくとそう せんし)
蟲邨亭 摂派 道人
(ちゅうそんてい せっぱ どうじん)
捌き手:景董山 無禄 山人
(ちんとんしゃん むろく さんじん)
摂派道人手作りの「濁風旗」の下、
いろいろな銘茶をいろいろな銘酒で煮る摩訶不思議なお手前での一時間半。
大田蜀山人の、江戸森田座に大坂役者が勢ぞろいしたときの狂歌の軸をもとに、話題は道頓堀へ。大正期の道頓堀の賑わいを描いた、竹久夢二、野長瀬晩花、河合卯之助などの小画冊。
なんと、題名は『赤壁』。道頓堀を赤壁に見立てて、グリコのネオン看板は前に蘇軾も船を浮かべたとか。
清風茶会から続く文人の深い悲哀をテーマに、グリコのランナーが大阪市のマーク澪標(みおつくし)に磔けになっているという塗荘仙史の強烈な文明批評作品。原罪のイコン(=遺恨)。
チャットとトークの入り乱れる中、
法蓮斎大人の「解説はできても鑑賞はできない美術教育」への憤り。
三重に上って大見得。
まず本日はこれまで、と柝が入る。